有田焼
ヒマつぶしに上野で開かれている佐賀県の物産展を見物にいく。
佐賀県というと有田焼である。
そんなものに凝るほど高尚な人間じゃないので、ま、たんなる冷やかしである。
値段をみてたまげた。
わたしはどっちかというと備前や萩などのような無地の焼きもの、偶然性がそのまま形になったような焼きものが好きなので、細かい絵づけがされた精巧な焼きものはあまり好きじゃない。
好きじゃないからよけい高いと感じるのか。
わたしが子供のころ、親戚の農家に遊びにいくと、ネコのえさをやるのに青い絵模様のついた白磁のお皿を使っていた。
それが有田焼であったかどうか確信はないけど、有田焼によく似ていた。
それが脳中にきざみこまれて、いまでもこういうタイプの焼きものを尊敬できないのかも。
有田焼だなんていったって、むかしはたんなる日常品の消耗品であって、芸術だの貴重品だのと騒ぐものではなかったはずだ。
ネコのお皿になん千円も払うなんて法外ではないか。
帰りに動物園を見て、そのあと街で美味しいものを食べてきたから、充実していない日とはいえなかったけど。
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