アンコウ
茨城県までアンコウを食べに行ってきた。
うらやましがることはない。
わたしはそんなにお金持ちじゃないから、他人のおごりである。
えっ、他人におごられるほうがよっぽどうらやましいって?
そりゃそうだな。
あいにくわたしは少食なので、最後に雑炊が出るころには、消化薬がないとそれ以上食べるのが苦痛になってしまった。
もうアンコウなんか見たくないくらい。
帰りに阿字ケ浦で海をながめてきたけど、たいそうな荒れ模様。
わたしがアンコウを食べているころ、北海道のほうでは釣りに出かけた5人が海の藻屑になっていたそうだ。
食うか食われるか、海の人生は非情であるけれど、港の市場ではハトポッポがみりん干しをつっついていた。
海の人生は非情であると同時に、抜け目のないやつの勝ちだ。
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