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2009年12月10日 (木)

ニヒルな結論

新聞の夕刊に 「3万人の命に」 という連載シリーズ。
自殺者の増加について考えるシリーズである。
今回は自殺の名所の東尋坊でいろいろ苦労している地元の警察官の話題が出ていた。
警戒中の警察官が年輩の男女の自殺志願者を発見して、市役所の福祉課に行くようにと諭した。
2人は福祉課に行ったそうだけど、県外の方なんてとんでもないと相手にされず、べつの役所に行けと500円だけを渡されたという。
べつの役所でもそのつぎの役所でも500円だけを渡されてたらいまわし。
けっきょくこの2人は、警察官に感謝する手紙を残して首をつったという。

役所の冷血ぶりと役人のことなかれ主義に思わず感心してしまったけど、しかし赤字大国の日本で、国にも地方にも自殺志願者を保護する予算が無尽蔵にあるわけじゃない。
かぎられた予算の中で、そんな金があったら未来をになう子供たちに手当てしたほうがいいというのも道理。
うーむと無言・・・・・・・
自分のめんどうは最後まで自分でみるしかないんだと、ニヒルな結論しか、現在のいそがしいわたしには考えが思い浮かばないんだけどねえ。

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