ロゼット葉
今日は1月9日である。
世間も不景気だけど、花を見るのにもいちばん不景気な時期じゃなかろうか。
野川公園内の自然観察園も不景気なこと。
咲いていたのはロウバイ (蝋梅) とスイセン (水仙) ぐらい。
この2つの花は、ともにカタカナで表記するにはためらいを感じることと、甘い香りが強烈なことが共通点だ。
べつにそんな気はなかったのに、たまたま窓から着替えをしている女の子が見えてしまった場合、眼福なんて言い方をする。
だとすれば、甘い香りに感じ入った今日のわたしは鼻福とでもいうか。
ロウバイの写真でも載せようかと思ったけど、去年も同じ時期に載せているから止めにして、この季節にしか見られないヘンテコな植物を紹介しよう。
いや、べつに期待されるほど珍しい植物じゃない。
冬の野山をぶらついていると、ヒトデみたいに地面にぺったりとはりついた植物の葉をよく見かける。
これはロゼット葉といって、ある種の植物が冬のあいだだけ越冬のためにみせる形態だそうだ。
タンポポなんか1年中ロゼット葉だけど、ロゼット葉の中には冬と夏ではぜんぜん異なる形になってしまうものもあるそうである。
世間が不景気なので、わたしもロゼット葉みたいに、地面にぺったりはりついて生きている状態。
いったいいつまでこんな雌伏状態が続くのかしらね。
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