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2010年3月 3日 (水)

先端技術とリスク

トヨタがリコール問題で叩かれて、米国だけじゃなく中国でも謝っているけど、不思議と日本国内からは修理だ、補償だという声が聞こえてこない。
日本人はちゃんとわかっているんだよね。
今回の問題がいわれのない米国の難癖だってことを。

米国じゃ集団訴訟なんて言い出してるらしいけど、日本国内では、たとえばプリウスはタクシーとしてすでに何万キロも走行しているのに、危険な事例なんて聞いたことがない。
あちらには日本以上に、風評に乗ったり、このさいいくらかでもと考える人が多いらしい。
この程度の問題でゴタゴタ言ってるんだったら、アメ車はどうなんだと、ま、できるわけないけど反論をしたらどうなるだろう。
米車の欠点をあげつらって、こんな反論をしたりすると、今度は輸出障壁だなんて言い出すに決まっている。
米国はそういう国なのである。

最近の車はコンピューターのかたまりだ。
ブレーキの欠陥を指摘されても、それが具体的な部品や機械の欠陥ならともかく、フィーリングの問題というんじゃメーカーだって対処するのはむずかしい (文句を言うほうは楽だ)。
航空機でも着陸時離陸時に電子機器を使うと、異常や誤作動が出る場合がアリマスなんていう。
人間が機械を進歩させようとすると、予想もしないことが生じる可能性があるのは事実だけど、だからといって進歩を止められるものでもない。
先端技術の危うさについては、わたしたちがある程度リスクとして認めておくべきじゃないだろうか。

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