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2010年3月 6日 (土)

エマージェンシー

昨日は夜になって突然のはげしいめまいと吐き気におそわれて、友人の車で病院にかつぎこまれてしまった。
持つべきものは友達かなと、日ごろ不義理の帝王みたいなわたしでも考える。

病院でだらしなく点滴器につながれたまま、いろいろ検査をされた。
手先の動きや瞳孔の検査をしたところをみると、病院でもまず脳溢血 (脳出血) の疑いをもったようである。
しかし手先は正常に動くし、目の焦点もきちんと合う。
言語が不明瞭なのはいまに始まったことじゃアリマセン。
だいたい日ごろからウサギみたいに野菜ばっかり食べて、たまには散歩もして健康に留意しているこのわたしが、脳溢血なんか起こしてたまっか。
それじゃあCTスキャンをしますかと看護師さん。
ええ、お願いしますと、ワタシ。
治療費がかさみそうだけど、無罪をはらすためにはこのさいやむを得ない。

CTスキャンも問題はなかったそうだ。
それじゃあいったいなんなのだ。
ひょっとすると絶望的な状態なんだけど、本人に告知してショックを与えるのをためらってんじゃねえか。
いいんですよ、はっきり言ってもらっても。
死はつねに枕辺にありって心境ですからね、とくに最近のワタシゃ。
いやいや、それなら家族の連絡先ぐらい聞くだろう。
なにも聞かれないまま、めまいと吐き気止めの薬をもらって、はい、帰宅していいですなんて言うはずがないではないか。

ああ、また死に遅れたよ。
すまんな、先に逝った友人たち。

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