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2010年3月26日 (金)

マンガ-2

341_3

前項でわたしは絵が上手いんだということを強調した。
さて、添付したイラストは、わたしが所属している団体のホームページのために、3Dソフトで描いたものだけど、じつはこの絵は最初はペン画にする予定だった。
それも素描による簡単なペン画で、ヘタに見えれば見えるほどいいという感じにするつもりだったものである。
手近な例でいうと、わたしが講読している朝日新聞の夕刊に連載中のしりあがり寿さんの絵みたいなのが理想(彼の絵がヘタというわけじゃないんだけどね)。

そんな幼児が描いたような素朴なタッチの絵を、文章のあいだにさりげなく置く。
絵を見た人が、ひと呼吸おいてからニンマリする。
これがわたしの理想だけど、やってみたら簡単そうでむずかしい。
絵の上手い人間がヘタな絵を描くのだから、簡単なことだろうと思ったけど、どうしてどうして。
ヘタに描くことはできても、肝心の味わいがどうしても出ないのである。
米国の雑誌なんかには、よく単純な線で描かれたひとコマ漫画が載っているけど、あれは絵の意味だけではなく、絵そのものがかもし出すユーモアが効いているのだ。
何枚か描いてみて、とうとうわたしは放り出した。
3Dソフトで描くほうがよっぽど簡単だ。
しかしそれでは味わいという点で、素朴なペン画に遠くおよばないのである。

たかがマンガというなかれ。絵はむずかしい。
この絵をたとえば、やはり朝日新聞に時事マンガを描いている山田紳さんが描いたらどうだろう。
わたしはこのマンガ家も高く評価しているけれど、やっぱりわたしの頭の中にある絵とはどこかイメージが違うのである。

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