アバター(観たあと)
行ってきました。
土曜日はもとの会社の同僚の送別会、今日はあの3D映画の 「アバター」 を観に。
「アバター」 は、まあ期待にそぐわぬアホらしさ。
CGを使ったSFアクションのドンパチ映画だし、監督がジェームズ・キャメロンだし、なにしろ今の米国映画だし、期待するほうがムリってなもん。
そんなに期待しないなら行かなきゃいいんだけど、知り合いがどうしても観たいっていうもんで。
ま、映画の新しい技術ってのにも関心があるからね。
けなしてばかりいちゃ気のドクだから、ほめるところも挙げておくけど、まず未来のコンピューター等のデザインの秀逸さ(戦闘ヘリや火器のデザインはどっかで見たようなものばかりだけど)、登場するさまざまな大道具、小道具の凝り加減など、これはとてもひとりじゃできない。
大勢のスタッフが頭をしぼったにちがいない。
また羽のはえたトカゲみたいな怪獣にまたがって、絶壁から大空に飛び出すシーンの浮遊感や飛翔感は、胸がスカッとするくらい爽快。
それにしても出てくる怪獣がなんで爬虫類型ばかりなんだろね。
大勢のスタッフが頭をしぼったのは、映画のテーマもそう。
ただのアクションじゃ尊敬されないし、アカデミー賞ももらえない。
なんか崇高な主題をというわけで、自然保護や原始的生活こそ大切だなんてテーマをひねくり出した。
しかしラストのCGばっかりの、あいかわらずのあり得ない、ご都合主義のドンパチがすべてを帳消し。
ま、ジェームズ・キャメロンだからなあ。
3D映画としては、この技術はけっして新しいものではない。
わたしは20年も前にディズニーランドで観たことがあるし、CGが軌道に乗り始めたころ、新宿でも観たことがある。
自然や古い生活を蹂躙する現代文明を、崇高な主題で批判しようというなら、どうしてもっとゆったりした映画にしなかったのかと思うけど、これはようするにわたしの世代が現代の基準からじょじょにズレているということらしい。
こういう映画が好きだというテレビゲームっ子のお若い衆。
キミらの未来はキミらのものだ。
それが最悪のものであってもわたしら責任持たんよ。
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