解決方法
「決めました」
「もう日本に外国の基地は要りませぬ」、「どうぞ米国はお引き取りください」
鳩山クンが米国大統領のオバマ君にこう宣言したらどうなるだろう。
社民党や共産党さえ言いだせない普天間の決定的な解決方法だけど、こんなことが可能かどうかシュミレーションしてみよう。
米国の基地にお引き取りねがうということは、日本の防衛は自前の軍備でまかなうということである。
軍備なんぞは要らないという弱小政党もあるけれど、それが現実的な選択であるとは、ワタシにはぜんぜん思えないので、自前の軍備ということで話を進めよう。
じつは現代のこの世界で軍備ぐらい金のかかるものはないのである。
これまでの日本はそっちのほうはぜんぶアメリカに負んぶに抱っこ。 ひたすら経済発展に専念していればよかった。
そのかわりいろいろ口実をもうけて、お世話になっている米国に儲けを還元なんて密約までしていた。
最近外務省の密約が問題になっているけど、ようするに国防を米国にお世話になっているそのお礼の約束といえばわかりやすい。
密約なんかせずに、最初からそういうものなんですと断っておけばよかったのに。
軍備を自国でまかなうとすると、さあ大変な出費だけど、これはひょっとすると最上の景気刺激策になるかもしれない。
問題は平和憲法とのかねあいと、先の戦争で被害を受けたというアジアの周辺国家が大騒ぎするということだな。
平和憲法のほうは人間が決めたことだから変更は可能だ。
植民地主義の時代ならいざ知らず、いまどき武力を備えた日本が他国を侵略するとも、それが可能だとも思えない。
防衛のための軍備はこれを無制限に容認すると、憲法に書きゃいい。
ヨーロッパでは英国もフランスもドイツもロシアも、スイスだってみんな軍備をもっていて、それで最近侵略戦争が増加したって話は聞かないぞ。
現代は侵略以外の要素で戦争のおこる可能性のほうが高いのだ。
中国だってやっているじゃねえかと、軍備増強を正当化すれば、とうぜん韓国も増強するだろう。
極東に軍拡競争の出現だ。
軍備にはますます金がかかるようになる。 天井知らずの金がかかるようになる。
そのかわりどうどうと世間に認知された軍需工場が、膨大な雇用を生みだし、バブルの好景気よもういちどってな具合にならないともかぎらない。
基地というと目くじらを立てる地方だって、日本の軍隊の基地ならなんとか納得するのではないか。
もちろん振興策として、地方へたんまりお金を落とすことを約束するんだけど。
そうなりゃもう米国にだって親分風なんか吹かせない。
イエローなんて馬鹿にされることもなくなり、トヨタ叩きなんてこともなくなるかも。
文句をいったら米車の欠陥を百ぐらい並べたてればいいのである。
だいたいアメリカって国は、どうどうと抵抗する国には、それがたとえ敵対国でも敬意をあらわすが、シッポを振るだけの国は馬鹿にする傾向がある。
これは人間も同じだけど。
ここはやっぱり 「どうぞ米国はお引き取りください」 というのがが最善の策かもしれない。
ハトヤマも男になったとオバマ君がうそぶくあたりで、シュミレーションは完結、にしましょうよ。
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