親子の関係
この土日は田舎に帰省して、介護施設に入っている母親の見舞い。
ついでに兄貴と姪っ子たちをまじえて世間話。
このごろはまともじゃない家族が増えているけど、兄貴の家も夫婦が離婚して、父親といちばん下の姪っ子の2人家族。
ただしもうひとりの姪っ子もその旦那といっしょにしょっちゅう押し掛けてくるそうで、そういうときにわたしが帰省するとけっこうにぎやかになる。
いちばん下の姪っ子は国立医大の大学院生で、わが一族の中の突然変異種。
兄貴はこの姪っ子が卒業したら手もとに置いて、老後の自分の世話をしてもらおうっていう魂胆らしいけど、わたしは自分の子供じゃないから無責任。
そんなことじゃいけんよ。
子供をこんな田舎に置いておこうなんてみみっちい考えだ。
彼女はむしろじゃんじゃん遠くへ出ていくべきだ。
現在の世界は、古風な兄貴には想像もできないくらいせまくなっているのだから、なんだったらアメリカでもヨーロッパにでも雄飛して、人類の未来に貢献するような偉大な学者になってほしいと、ついつい熱弁をふるってしまう。。
ここまでいうと大ボラって思われそうだけど、なにしろ彼女もやる気いっぱいで、まんざらでもなさそう。
残念ながらわが身内にも、子供のころは元気はつらつ、才気まんまんで、おおいに将来を嘱望されながら、手もとにとどめておこうという親の身勝手な考えのせいで、田舎のこじんまりした奥さんに収まっちゃっている実例があるのだ。
年老いた親が心配なので、できるだけその近くに住むという考えがわたしは好きじゃない。
自分の重要な仕事のために親の死に目に会えないとしたら、それこそ本望だと、親も子供も考えるべきじゃないだろうか。
親不幸については、あの世に行ってからたっぷり謝まっときゃいいさ。
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