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2010年5月30日 (日)

iPad

テレビを観ていたら、発売されたばかりの iPad について称賛がしきり。
コンピューターの新しい可能性が広がっただなんて!
これが発売されたとき、行列にならんだ人が1200人だそうだ。
わたしは確信するけど、この中に、まじめな文学を電子書籍で読みたいという人はひとりもいないだろう。
このブログでもふれたけど、本を読むだけならまず iPad は値段が高すぎる。
機械が高いだけじゃなく、なにをするにも通信をして、データやアプリをダウンしなければならない。 通信はもちろんタダではないのである。
読書家というものは、そんなしちめんどくさいことをしたがらない人種なのだ (わたしが典型である)。
ふらりと本屋に入って、目についた本をちょいと購入する。気のむいたときに気のむいたページを繰り、読み終わったらゴミ箱に放り込む。
読書家の楽しみはこういういいかげんさにある (わたしが典型である)。

ほかにもいろいろな使い道があるらしいけど、パソコンでできないことはひとつもなさそうだ。
本格的にパソコンを使う人間にとっては、外付けHDだとかビデオキャプチャー・ボードだとか、いろいろ必要なものがあるんだけど、そのへんはどうなっているのか。
アップルとジョブズさんの精神は好きだけど、わたしは iPad を無条件で称賛する軽薄な人間のひとりにはなりたくない。

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