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2010年6月17日 (木)

ロシアの事情

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わたしの夢はロシアという国を自由旅行することなんだけど、調べてみたらこの国は、出発前にすべての宿泊ホテル、移動方法などをきっちり決めておかないとビザがおりないのだそうだ。
だいたい自由旅行をしたがる人間は、そんなしちめんどくさいことはやりたがらないタイプが多いので、このへんからすでに矛盾である。

いったいどうしてそんなに頑固なのか。
厳格な規則で旅行者をがんじがらめにするのは、ソ連時代の硬直した官僚主義の名残りじゃないのか。
中国のように海外旅行者をどんどん受け入れたほうが、けっきょくはロシアのためであるなんてことを、このブログに書いたことがある。
ところがどうもそればかりじゃなさそうだ。

わたしのアパートに住むロシア系の金髪くんが、里帰りしていたロシアからもどってきた。
彼の話を聞いてみたら、ロシアじゃマフィアみたいなのが多くて、女の人もみんな護身用に拳銃を持っていましたよという。
みんながというのはにわかに信じられないけど、現在のロシアにアメリカの開拓時代のような粗暴さがあることは事実らしい。
そんなところへ平和ボケした金持ち日本人が乗りこんだらどうなるか。
たちまち身ぐるみはがれて、穴の中にでも埋められるのが関の山。
国家は外国の観光客を保護する義務がある。
ロシアが外国人の自由旅行を認めないのは、こういう点でまだ治安に自信がないからかもしれない。

わたしはかって中国の辺境の街で、公安警察に足止めをくらったことがある。
なんだ、チベット人大虐殺の痕跡でも残ってんのかと憤慨したが、考えてみればあれも、まだその街の周辺が観光地として整備されていないということだったかもしれない。
わたしは貧乏人だから旅行費用なんてたかがしれているけど、たとえ10万円でも辺境の人々にとっては年収に値する場合がある。
そんな大金を持って、観光地化されていない、治安もよくない場所をうろうろされては、当局としては安全を保証できないというのが、足止めの理由だったのだろう。
そうだとすればやむをえないけど、旅行者のためにもプーチンやメドベージェフには頑張ってもらいたいものだ。

※添付した画像はロシアのカレンダー。
ロシアでも2月はちゃんと28日で終わり。
祭日というのがぜんぜんなかったけど、さすがは勤勉なプロレタリア階級の国?

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