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2010年6月 8日 (火)

もうひとつの旅

368

女ひとりで中国の辺境を旅した英国の冒険家クリスティナ・ドッドウェルにはまっちゃっているけど、彼女の書いたもうひとつの本が届いた。
これは 「女ひとりトルコ・イランの旅」 といって、すでに絶版になっていたので、ヤフーのオークションで見つけて落札したものである。

まだページをパラパラとめくってみただけなので内容について詳しく書けないけど、ウマに乗ってトルコを旅しているから、それを聞いただけでおもしろそう。
ただし、これは現在の旅ではない。
現在では中東は、欧米人にとってひじょうに危険な国になってしまった。
米国のアフガン、イラク進攻のあと、イスラムの原理主義者たちが荒れ狂って、手当たり次第にイスラム教徒以外の人間を拉致して首を切るなんてことをやっているから、現在ではいくら勇敢な女性でも、こっち方面の辺境をひとりで旅しようとは思わないにちがいない。
そういう意味では、まだほんの20年ぐらい前のことなのに、これは古きよき時代のセンチメンタル・ジャーニーということになってしまった。
残念なことであるとおおいに憤慨しつつ、わたしもしばらくこの本の中の彼女とともに、バーチャルでトルコ・イランを彷徨ってやろうと思う。 そ、ウマに乗って。

※写真は今年の1月にわたしがトルコで撮ったもの。 トルコの田舎では、人々にとってウマはまだ重要な足である。

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