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2010年6月24日 (木)

増税論議

菅クンが増税論議に踏み込んでいる。
となると弱小政党がいっせいに反発するのは当然のこと。
反発する側の言い分はたいていが、「そのまえにやることがあるでしょ」 ってなもん。
やることってのはムダ使いの洗い出し・禁止ってことらしいけど、それについては民主党が事業仕分けなどをいろいろやってみて、けっきょくムダなんて思ったほどあるわけじゃないってことがよくわかったはず。
ひっくり返せば、自民党の政治もそんなにムチャなものではなかったってことになるけど、それはまあ、さておいて、民主党、自民党の2大政党が、選挙目当てで増税にフタをしているより、それをどうどうと表に出してがっぷり四つに組むのはいいことだ。
四つに組むってのは連立するってことではないぞ。
2大政党が連立したら議席のほとんどを占める圧倒的な政党になってしまい、これでは議会制民主主義が機能しなくなると、管クンもこの点はよくわかっているようだ。

増税されてよろこぶ人はいない。
それでも消費税増税に一定の理解がみられるというのは、国民のあいだに日本の未来についてそれだけ危機感をいだいている人が多いということだろう。
景気対策のほうが先だという政党もあるけど、現在の日本の財政危機は、かっての大英帝国が凋落したような歴史的必然が感じられるので、金をつぎこめばなんとかなるといえないんじゃないか。
だとすれば子供たちの未来を破滅させるよりも、現在の自分たちが負担に応じようというのはきわめて健全な考えである。

にもかかわらず、あいかわらず増税というとハナっから反対する人も多い。
そういう人は、増税にふれずに選挙を乗り越えようという政党と、あまり大差のない無責任だと思う。
増税を口にした菅クンは、また日本が生んだ変人政治家のひとりかもしれないと、わたしゃ彼の資質を見なおしたところだ。
今度の選挙で、増税論議が吉と出るか凶と出るか、政党ではなく、日本の民意が問われる選挙だな。

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