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2010年7月21日 (水)

裏側

テレビで「イラク巨大油田争奪戦」という番組を観た。
日本がおそまきながら政府まで動員してイラクの油田開発の利権をねらい、契約寸前までいったのだが、土壇場になってよその国にそれをひっくり返されたという顛末のドキュメンタリーである。

最初は、人間関係を大事にしたり義理や人情やヘチマを重要視する、気まじめな日本のやり方がイラクにそでにされた原因かと思ったけど、どうもそれだけじゃなさそうだ。
イラクの石油相が日本の交渉相手にむかって、日本ももうすこし国際競争力をつけたほうがいいとのたまう場面がある。
これはおそらく、日本はもうすこしワイロの相場について勉強したほうがいい、という意味なのだろう。
日本が利権競争に敗れたのは、イラク政府高官へのワイロの額が低すぎたのが原因じゃないか。
そんなことを日本の交渉当事者やNHKテレビが公言するわけにはいかないだろうし、コメンテーターの堺屋太一サンもぜんぜんふれてなかったから、テレビを観ていたかぎりではわからないけど、どうもそのようである。
やれやれだ。

こんな国にいくら援助しても、ザルに水を貯めようというようなものではないか。
日本人はイラクやアフガンについて、復興のための資金援助をしているけど、そのせいでイラクの一般国民が豊かになったという話を聞いたことがない。
日本では政治家に対するワイロについてまだいくらか後ろめたさがあるけど、世界にはそれが当然という国(の政治家)がまだまだ存在するらしい。
裏からみた政治というものは、なかなか理想とはかけはなれていることを、日本人もしっかり銘記しなくちゃいけない。

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