ゴダールの「軽蔑」
ゴダールの「軽蔑」がテレビで放映された。
うわさには聞いていたけど、じっくり観るのは初めての映画である。
この映画には裏話があって、なんでも当時、女房のアンナ・カリーナといろいろ問題をかかえていたゴダールが、映画の主人公に自らを託して、未練たらしくうじうじくどくどというような映画らしい。
よほどのゴダール・ファンでないと観ちゃいられない、スリルも笑いもないつまらない映画であるけど、ゆいいつの見どころはすっぽんぽんのブリジット・バルドーである。
本来ならここはアンナ・カリーナがすっぽんぽんになるはずだったのだろう。
フランス映画が好きな人にとってはどっちのすっぽんぽんも捨てがたいけど、肉体的魅力ではBBのほうにわずかに分がある。
そのBBがちゃらちゃらした役どころでなく、ゴダール映画にふさわしいまじめな女性を演じているのがおもしろい。
ずいぶんいいかげんな映画評だけど、わたしはじつはゴダールのファンなのである。
人は彼の映画をして観念的でむずかしいという。
それでもいっこうかまわない。
彼の映画はストーリーではなく、全体から受ける雰囲気を味わうものだから。
ちょうど詩のように。
※写真はBBのお尻。
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