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2010年8月30日 (月)

設問

377

今年のセミにとっては早くも人生の秋といったところ。
ベランダや玄関わきに半死半生のセミがぽとりと落ちているのがめだつ季節だ。
アパートの通路に大きなクモが巣を張っていて、そこにも一匹のセミがひっかかっていた。
セミはばたばた暴れる。クモは大きな獲物を逃がしてたまるかと追いすがる。
自然界ではめずらしくない光景である。
それを人間であるわたしが見た場合どうするか。

セミなんてどうせもう長く生きられないのだし、クモの栄養になるのが自然の摂理だ。 かまわん、放っておけと無視すべきか。
いやいや、こころやさしい人間には見過ごせない悲劇的な事件だ。 小さなセミにも命がある。気のドクだから助けてやるべきか。
ハーバード大学のマイケル・サンデル先生の設問みたいである。
JUSTICE=正義、公正ということに照らして、さてどうオチをつけるか。

で、どうしたかというと、こころやさしきわたしは、さすがに見かねてセミを助けちゃったっていうのが結論。
クモだってお腹を減らしてんだぞ、どうするつもりだって声が聞こえてくるけど、クモに栄養をつけて子供でも産ませちゃって、アパートがこれ以上クモだらけになるのも御免こうむりたいもんで。

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