お金の価値
2日前のこのブログで、とっくに忘れていたお金が本のあいだから出てきたってことを書いた。
そのことを知り合いに話したら
馬鹿だなあ。 そのお金を銀行に貯金しておいたら、26年のあいだに利子がついていただろう。
そうしなかったってことは、増えていたはずのお金が増えない。 つまり実質的に目減りしたってことじゃないか。
ま、そりゃそうだけどねえ。
かりに1万円を銀行に預けておいたとすると、利子がつく。
これは当然のことで、べつに嬉しくもなんともない。
利子で呑みに行こうって気にもならないし、本体の1万円もいつのまにか生活費にでも消えてしまうだろう。
それに比べて、お金のことをすっかり忘れていたとする。
ある日突然、あるはずがないと思っていたお金が、青天の霹靂で、タナボタ式に白日のもとにさらけ出されたとする。
これは嬉しいぞ。
よし、今夜はこの金を呑み屋でスパッと散財しようって気にもなるし、豊かな気分で 1日をすごせることはマチガイない。
いったいお金の価値というのはなんだろう。
銀行に預けておいた場合よりも、忘れていたほうが嬉しいってのはどういうことなんだ。
つい哲学的ケーザイ論を展開してしまいそうだけど、そんなものをこのブログで論じるには、相手のスケールが大きすぎるような気がするので、やめておこう。
そんなことより、出てきたお金の使い道を考えるのに忙しいのだ、わたしゃ。
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