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2010年9月 4日 (土)

ネパールの蜂蜜採り

5月1日のこのブログで、自然科学や地理・人文科学の専門誌であるナショナル・ジオグラフィック誌 (以後NG誌) について、旅行のガイド本であるなんてことを書いたことがある。
たまたま古本屋でひろったNG誌の中に、ネパールの山中には蜂蜜を採って生計を立てている少数民族がいるという記事があった。
こんな記事を読むと、ついネパールまで行きたくなってしまうから、NG誌は旅行ガイドであるなんてこじつけたんだけど、昨夜のテレビを観ていたら、ほんとうにネパールまでこの蜂蜜採りの見学と実践に行っちゃった若者が出てきた。

彼は英国の養蜂業者で、おそらくこのNG誌を読んだことがあるのだろう。
あるいは、これはBBCの番組だったから、このテレビ局のスタッフの中にNG誌を読んだことのある者がいて、英国の養蜂業者とネパールの蜂蜜採りを対面させたらおもしろいと考えたのかもしれない。

養蜂業というのは箱の中にハチを飼って花の近くに置くだけだから、原始的採集方法にすこしケが生えただけで、たいていの国にある。
わたしは中国でもあちこちで養蜂業者を見たことがある。

ネパールのそれが他の国と異なる点は、蜜の採取方法がかなり乱暴だということだ。
NG誌の場合は高い木のこずえにあるハチの巣 (つまり天然もの) に、顔ネットひとつで果敢に立ち向かっていたが、この番組では高い崖のとちゅうにあるハチの巣に縄バシゴを使って肉薄する。
ハチだって馬鹿じゃないから、崖のとちゅうというのは、他の動物が近づけないようなオーバーハング部分にある場合が多い。
つまりひじょうに危険な採取方法なのである。

ネパール人たちは多少ハチに刺されてもおかまいなしのようだけど、英国人の若者はそうはいかない。
彼は完璧な防護服で縄バシゴにぶらさがって、ネパール式蜂蜜採りに挑戦するのだけど、見ているだけでもきつそうな姿勢、つらそうな仕事である。
感心したのは顔ネットの中に小型カメラをつけて、採集中の若者の表情までわかることだった。
おかげで汗みずくの、けっして楽しそうではない若者の顔までみんなわかってしまった。

蜂蜜採りのあい間に、遠く雪山をのぞみ、棚田や田んぼのあるネパールの僻地の村のたたずまいが観られる。
山なりの屋根をもった木造家屋や、飼われているウシやニワトリを見ていると、どこか日本の山村に似たところだなあと思ってしまう。
密集したミツバチが天敵から巣を守るために、いわゆるウェーブという行為をするのもめずらしかったけど、こういう番組で伝統的な少数民族の生活を知るのも興味がつきない。

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(NHK)テレビより」カテゴリの記事

コメント

蜂蜜とっているのってチベット族なんですよね。80年代90年代半ばまでは「ヒマラヤの花嫁」を書いた平尾和男さんのスルジェハウスがネパールのポカラにあって沈没しているバックパッカーが大勢いたんですよね。
中国の商売上手というかチベット侵略と無知なヒマラヤ水源のダムや森林伐採・地下資源乱採掘等々で下流域のインドや東南アジア各国に影響が出はじめているんですよね。ネパールのカトマンズも深刻な水不足状態ですから・・勿論中国だけでなく温暖化とかもからんでいるんですけどね。お好きな中国だけでなく、この際蜂蜜取材を兼ねてポカラからトレッキングでもしてヒマラヤやチベットに思いをはせてみたら如何でしょう。・・そうそう、穏やかな国民性で何処でも安全だったネパールも毛派が台頭してきて一気に政情も治安も悪化してしまいました・・中国は凄いねえ。

投稿: yakan | 2010年9月 6日 (月) 10時56分

まだカルト宗教やってんのかい。
わたしが何度反論しても聴く耳もたずか。困ったもん。
誰がなにをしようと勝手だけど、わたしが中国の味方ばかりしているって言うのはやめてくれる?
わたしは特定の国が好きでもキライでもないよ。
ただあまりにも一方的な意見を聞くと、つい反論したくなるだけだ。
わたしが公正・客観的な見方をしていることは、このすぐ上の「中国で商売をするには」という記事を読めばわかりそうなものだけどねえ。

投稿: | 2010年9月 6日 (月) 13時15分

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