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2010年9月24日 (金)

資源は誰のもの

世間にはわたしが中国びいきだと信じている人が多いようだ。
原因はなぜかというと、わたしが日本人の意見を取り入れず、中国の代弁ばかりしているってことらしい。
そりゃそうだ。日本に住んでいると、どうしても周囲から聞こえてくるのは日本の意見ばっかりだ。
わたしはひとつの意見を一方からだけ聞くのが大キライで、そんな場合、どうしても少数意見の肩を持ちたくなってしまうのである。
で、尖閣諸島の問題だけど。

ネット・ニュースによると、中国で日本の観光客がいちゃもんをつけられて拘束されたらしい。
自国民の日本への観光を自粛させたり、日本からの交流団体をいきなりドタキャンしたり、キド類元素の輸出を停止するぞっておどかしたり、さすがのわたしもそこまでやるかって、中国の姿勢にあんぐり。
中国の言い分を代弁するなら
「日本はとっくに十分なくらい繁栄を謳歌しているではないか」
「わが国はせめて日本やアメリカなみの繁栄を達成するためにも、資源の確保がなにがなんでもの課題になっとるのだ」
「石油資源を埋蔵している尖閣諸島を、日本にだけ独占させておくわけにいかない」
ということだろう。

中国に理解あるわたしとしては、そんならいっそのこと、もっと雄大なキャンペーンを張って、地球資源は誰のものかという問題を提起したらどうだ、といらぬおせっかいをしてしまう。
地球上のすべての資源は、いったん国際的な資源管理機構にでも供出して、それぞれの国の人口比でもって再配分したらどうだろう。
これなら人口の多い中国やインドも文句をいわないだろうし、人口の多い国がたくさん資源を使うというのは理にかなっているようにみえる。
もちろんやらずぶったくりではいけない。
中国はレアアースなんてのもケチらずに供出しなければいけないのである。

まっ先に文句を言うのはアラブの石油産出国だろう。
「わが国には石油しかない」
「ほかにあるのは役に立たない砂の山と熱中症ぐらいのものだ」
「人口の少ないわが国は、人口比で資源を配分されたら生きていけない」
ごもっとも。
これについてはその国の住みやすさをポイント制にして、点数が少ない国にはそれだけ資源の取り分に配慮する方法もある。
これ以外にも、マグロはどうするとか、日本は水資源を出せなんて、いろいろむずかしい問題が噴出してくるだろうけど、このまま資源問題が民族問題のようなキナ臭いものになるよりマシじゃないか。

しかし公平に配分すると聞くと、それじゃ社会主義だってんで、ああ、また米国が反対してくるのも当然のなりゆきだ。
もっとも繁栄している国が反対のゴリ押しをするのでは、中国のゴリ押しを止められる者はどこにもいない。
こうなると、日本も科学の最先端をゆく立場を利用して、超ド級の核兵器でもつくって、それを後ろ盾にゴリ押し陣の隊列に加わるしかない。
現在のままじゃ、そう考える人が出てこないかと心配だ。

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