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2010年9月 3日 (金)

チリ落盤事故

夕刊にチリ鉱山の落盤事故の続報が出ていたけど、だいぶ地上とのコミュニケーションがとれてきたようで、最近の食事はストロガノフに桃のデザート、建国記念日には肉入りのパンとチリ産ワイン、せっけんやシャンプー、歯みがきも送られ、みなさん豊かで清潔な生活を確保しているそうである。
おまけにDVDを観たり、ゲームもできて、ローマ法王からは全員にロザリオが送られたとか。
これではそのうち、現在のわたしよりよっぽどマシな生活になってしまうんではないか。
現場はとてもアツイらしいけど、暑いのは今年の日本も同じだし。

同じ新聞に脚本家の三谷幸喜クンのエッセイも載っていて、彼は奥さん不在を口実に、毎日カップ麺ばかり食べているそうである。
わたしや三谷クンの生活と比べて、いったいどちらの生活が幸福なのかと考えると、またどこかの大学の白熱教室のテーマみたいになってしまうけど、ひとつはっきりいえるのは、こちらには自由があるのに対し、あちらにはそれがないということである。
わたしは、その気になればいつでも近所のコンビニまで出かけられるけど、落盤事故の被害者たちはそういうわけにはいかない。
わたしのような自由主義者にとってこれは決定的である。
いくらおいしい食事が食べられようと、とても現在ののんべんだらりん生活と、地下700メートルのシェルター生活を交換しようとは思わない。
えっ、どこか議論の主旨をはきちがえているって?
そうかねえ。

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