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2010年9月17日 (金)

ボルネオ

最近のテレビでボルネオに関する番組がふたつ。
ひとつは 「世界の名峰」 というシリーズで、ボルネオにあるキナバル山 (標高4095m) のトレッキングを紹介するもの。
ボルネオというと熱帯のジャングルというイメージだから、キナバルも人跡未踏の山かと思っていたら、山頂まで過保護じゃないかといいたくなるくらい登山道が整備されていた。
危険な個所のクサリやロープはもとより、岩から岩へのつり橋や、岩場に足を置くステップまで打ち込んである。
これではそのうちエレベーターや身障者用のスロープも設置されるかもしれない。
世界の登山者の猛攻のまえに、自然のまんまの、天然無垢の処女峰なんてもはや存在しないことがよくわかった。

もうひとつは英国BBCの 「ボルネオ・秘境の大冒険」 という番組で、こちらはボルネオの自然を守ろうという科学者チームの活動をとらえたもの。
科学者たちは哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫、環境、記録映画などの専門家で、穴の中からヘビをひっぱり出して保護したり、トイレで大きなサソリを発見して喝采を叫んだり、「蛇蠍のごとき」 とキラワレ者の代名詞みたいな動物を愛することでは人後に落ちない人ばかり。

わたしは自称博物学者のつもりなので、どっちの番組がおもしろかったかと訊かれれば、そりゃもちろん後者のほう。
キナバル山に完備された登山道をもつボルネオだけど、その一方で、これほど豊かで個性的な生態系をもつ場所はもうあまり多くないんじゃないか。
この番組の中には、目もあやなさまざまの昆虫たち、奇妙な色かたちをしたトカゲやカエルが登場し、オランウータンやゾウもまだ健在のようだし、自然愛好家で旅好きなわたしは、今すぐにでも飛んでいきたいくらい。
海辺のきれいなホテルに泊まって、プールのわきでトロピカル・ドリンクなんぞを味わうのもキライじゃないが、熱帯雨林の中のじめじめした木の洞の中や、腐りかけた木の葉が積もった場所に興味をしめす人間も、広い世間にはゴマンといるのである。

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