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2010年9月 7日 (火)

サギの白きこと

380

散歩にいく。
わたしが川をのぞきこむと、小魚たちがわっとクモの子を散らすように逃げていくのが見える。
魚というものは目ざといものであるらしい。
目を転じると、視野の中にたいてい1羽か2羽のサギが、魚を狙っているのが見える。
サギだからもちろんまっ白である。
うーんと考えてしまう。

サギはなぜまっ白なのか。
べつに暑さのせいで頭がイカれたわけじゃないけど、これは不思議ではないか。
あんなに目立ったんでは、魚たちは遠くからでもたちまち襲撃者に気がついて逃げてしまうだろう。
ダーウィンの進化論にしたがえば、魚をねらう鳥はみんな地味でめだたない色になっていなければならない。

ひょっとすると魚の目というものは、その構造上、白という色を識別しにくいのかもしれない。
そんならカワセミもゴイサギもカイツブリも、みんなまっ白になっているはずである。
それとも白いということは餌を獲るのに不利であることを差し引いても、それ以上のメリットがあるのだろうか。

考えられるのは伴侶を見つける場合の有利さである。
地味な鳥よりもまっ白なほうがメスには魅力的に写るだろう。
だから遺伝学的に考えても、サギはどんどん白くなるほうに進化してきたというのは、ムリすれば説得力があるといえなくもない。
しかしサギというのはオスもメスも、みんながみんなまっ白である。
これではやはり餌をたくさん獲れるほうが有利じゃないのか。
どうしてサギは進化論にすなおにしたがわないのか。

たんなる散歩からもこんなふうに深遠な思索ができる場合があるものである。
やっぱり暑さのせいでイカれたのかしら。

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