朝の歌
仕事がら、おきるのが午後になってしまう場合がある。やれやれである。
今日の心境を詩に託せば、中原中也の「朝の歌」ってとこだな。
天井に 朱〈あか〉きいろいで
戸の隙を 洩れ入る光、
鄙(ひな)びたる 軍楽の憶ひ
手にてなす なにごともなし。
小鳥らの うたはきこえず
空は今日 はなだ色らし、
倦(う)んじてし 人のこころを
諫(いさ)めする なにものもなし。
樹脂〈じゅし〉の香に 朝は悩まし
うしなひし さまざまのゆめ、
森並は 風に鳴るかな
ひろごりて たひらかの空、
土手づたひ きえてゆくかな
うつくしき さまざまの夢。
この詩を理解する人だけがわたしの今日の心境を理解してくれんじゃないか。とほほ。
| 固定リンク | 0
コメント