ノーベル賞
おお、ノーベル賞問題で今度は中国がいびられているな。
日本にいると、中国はケシカランの大合唱しか聞こえてこない。
今回はタイミングがわるかった。
尖閣諸島でその暴威をおおいにふりまわした直後だから、誰も中国の味方をしてくれない。
だからふだんからまわりの国と仲良くしておけっていったんだよ。
でも、こうなるとまたわたしのヘソ曲がりがもぞもぞと頭をもたげてくるぞ。
かわいそうな中国のために忠告しておくけど、なんでノーベル賞なんぞをそんなに気にするんだ。
ノーベル賞のうち科学に関するものは別として、平和賞や文学賞は政治のおもわくに翻弄され、つねに西側の価値観で授与される傾向がある。
たとえばソ連を崩壊させてロシアを迷走させたゴルバチョフさんが受賞したこともある。
ロシアの災難は西側の幸運というわけだ。
中東和平の立役者だったベギンとサダトにしたって、紛争当事国の指導者の苦労はよくわかるけど、その後の彼らの行状をみていると、はたして平和賞がふさわしかったかどうか。
歴史はどんどん動いており、和平もまた振り出しにもどっちゃったし。
日本の佐藤栄作サンも受賞しているけど、その理由が非核三原則をとなえたなんていわれてもよくわからない。
アレって骨抜き原則論の見本みたいなもんでしょ。
去年のオバマさんなんて、まだ何もしてないうちにもらっちゃったぞ。
ノーベル賞ってのはかくも権威のないものなんだから、中国は反体制活動家がもらったからって大騒ぎなんかする必要はない。
ここで騒いで、対抗手段をとったりするとますます評判がわるくなるって。
日本のように何をいわれてもおとなしく、粛々とことを運んでいればいいのである。
反体制活動家も売春婦も最近は即死刑にはならないようだし、いちおうインターネットも解禁されているし、強制退去に対して国民は政府に対価を要求するようになったし、日本に観光に来れるようになったし、パンダもちゃんと保護しているし、スターバックコーヒーもあるし、WTOにも加盟したし、わたしは中国の民主化は、ゆっくりだけど確実に進んでいると解釈しているのだ。
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コメント
う~ん、そうかな~・・・まっ、そう考えるとそうだね~!?
投稿: やかん | 2010年10月 9日 (土) 14時23分