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2010年10月15日 (金)

アケビ

387_2

あらわれた得体のしれないもの、どこかサルのふぐりにも似たこの物体。
正体は果物のアケビである。散歩していて見つけた。
熟すとパックリ割れるんだけど、ひと目につきやすいところにあるから、そのころは誰かに食べられてしまっているだろう。
だいたい、つぎの散歩まで残っているかどうかもわからない。

アケビというと宮沢賢治の 「春と修羅」 という詩が連想される。
というとウソである。
詩のほうは詩人が頭をしぼって構築した堅固な言語の羅列だけど、天然のアケビはただのんべんだらりんとぶら下がっているばかりである。
だからただのこじつけだけど、いちおう詩のほうもすこしだけ紹介しておこう。
長い詩だけど、全文はネット上の青空文庫でタダで読める。 むずかしくって読めない漢字には、原文ではちゃんとルビがふってあります。

  心象のはいいろはがねから
  あけびのつるはくもにからまり
  のばらのやぶや腐植の濕地
  いちめんのいちめんの諂曲模様
  (正午の管楽よりもしげく
   琥珀のかけらがそそぐとき)
  いかりのにがさまた青さ
  四月の気層のひかりの底を
  唾し はぎしりゆききする
  おれはひとりの修羅なのだ

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投稿: renraku | 2010年10月16日 (土) 17時12分

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