京マチ子
不景気だし、わざわざ外出して金を使うのももったいないというわけで、昨夜はまた部屋に閉じこもりってテレビから録画した映画を観る。
なにを観てるかというと、古い映画。
古いも古い、昭和28年の映画。
溝口健二監督の 「雨月物語」。
外国でいくつかの映画賞を受賞した傑作のほまれたかい映画だけど、現代人のわたしの目からは、そんなに素晴らしいとも思えない。
たぶん、まだ日本という国が欧米人からは神秘の国と思われていた時代の映画で、そういう国からやってきた映画が、審査員にはとてつもなく斬新にみえたにちがいない。
映画は上田秋成の 「雨月物語」 の中から、『蛇性の淫』 と 『浅茅ケ宿』 の二つを組み合わせて、映画用にひとつの物語として脚色してある。
現代の間尺にあわない映画と書いたけど、女優さんは素敵である。
原作も官能的だけど、ヘビの化身に扮する京マチ子がすばらしい。
いい女優だったなと思ったあとで、念のため調べてみたら、京マチ子って女優さんはまだ健在だった。
オイオイ。
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