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2010年12月 4日 (土)

キャビア

404

同じアパートに住むロシア系の金髪クンがロシア産のキャビアの缶詰をくれた。
キャビアなんて、過去にどこかで食べたことがあるかもしれないけど、うーんと考えても思い出せない。
そんなめったに食べられない貴重な缶詰を目の前にすると、(たった 1個でも) なんかすっごく豊かな食生活をしているような気がする。

さっそく食べてみた。
食パンにバターを塗り、その上にのせて食べるのがロシア流だそうだ。
食べながら考える。

キャビアはチョウザメの卵である。
チョウザメというのは、これが淡水魚かといいたくなるようなヘンテコな形をした魚で、以前テレビの釣り番組で見たものは、体長が4、5メートルあって、トラックで陸に引っ張り上げていた。
うーんと考え込んでしまう。

釣り師が大物をねらいたくなる気持ちはわからんじゃないけど、野性の魚がこんな巨大になるのは、多くの幸運や偶然の積み重ねである。
さまざまな試練を乗り越えてきたそういう魚を、安易に殺してしまうのは大罪じゃないか。

ねらうなら、チョウザメの場合、1メートル以内のものにしてほしい。
そのクラスならまだあまり試練にぶつかってないから、数も多いだろうし、釣られた魚は幸運偶然が積み重ならなかったということで、すなおにあきらめて人間に食べられるのではないか。
最大クラスまで成長した魚については、人間はつねに尊敬の念を抱かなくてはいけないと思う。

こんなことを考えでいたので、キャビアはあまり美味しいと思えなかった。
こんなことを考えたのは、明日がわたしの所属する団体の健康診断の日で、今夜は呑み食い禁止のラマダン日だもんで、つい食べ物の話題になっちゃったのだ。

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