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2010年12月13日 (月)

神秘の太陽系

00555

民放のBSで 「神秘の太陽系」 というBBC (英国放送協会) の番組をやっていた。
BBCの科学番組は素晴らしいということで定評があり、わたしもつねづね感心しているほうだから、録画してみた。

宇宙を扱った科学番組はNHKなどもよく放映しているけど、なんとなくひとつのパターンがあるみたいで、それがちと気になっていた。
こういう番組の場合、たいていは写真や映像をならべ、それについてナレーションや識者の解説が入るというものが多い。
ひどいのものになると、役者やお笑いタレントを進行係にしたものもあって、それだけでまともな科学番組と思えなくなってしまう (NHKがたまにやるのである)。

地上の動植物なら種類も生態も千差万別で、まだわたしの知らない事実がたくさんありそうだ。
しかし宇宙というと、化学組成やむずかしい数字をべつにすれば、すくなくとも視覚的にはわたしが知らない事実がそれほどたくさんあるとは思えない。
BBCの場合もそんなパターンなんだろうなあと、期待と不安がいりまじったような心境で観た。
しかし、さすがはBBCだ。
今回はBBCの科学番組でおなじみのデヴィッド・アッテンボローにかわって、ブライアン・コックスという若い科学者を解説係に起用し、わたしの不安を一掃するようななかなかおもしろい番組に仕上げていた。

この番組は、現時点での宇宙の最新データと映像を使った番組だけど、惑星や衛星について説明するのに、いちいち地球の似たような環境をとりあげてみせる。
たとえば、土星の環が氷の粒であることを、わざわざコックス君をアイスランドの氷原に立たせて説明する。
温室効果で水を失った金星については、水びたしのインドの密林をひきあいに出し、活火山のある木星の衛星イオについては、エチオピアにある火山のふちに立つ。
生命の環境への適応力を説明するためには、深海探査艇に乗って数千メートルの海底まで潜ってみせるのである。
こんなふうに解説者が地球上のいたるところに飛んで、そこで実例を見せながら説明するというのは、アッテンボローのときと同じだけど、視聴者に興味を持たせるのにひじょうに効果的である。

番組の中にいまでも火星上で活躍を続けている探査機が出てきた。
砂の上に探査機のキャタピラ跡が残る砂漠の風景は、一見すると地球上の砂漠と変わらないように見えるけど、わたしはそこがいっさいの生きもの、目に見えないバクテリアすら存在しない無機的な砂漠であることを知っているので、その映像がしみじみと印象に残った。

※添付した画像はここに書いた文章の一部にかかわるものだけど、さて、いったい何だろう。

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