師走の夜のジャズ
ジャズを聴きにいく。吉祥寺のライブハウスである。
この日の出演はどんなグループかなとあらかじめ調べてみたら、ピアノトリオ+1という編成で、ボーカルにチャリートという歌手が加わっていた。
チャリートというのはどんな人かなと、さらにネットで調べてみたら、美人女性歌手らしい。
これじゃ行かずにはいられないと、あいかわらずわたしは不純だけど、やっぱり美人は得である。
これでスタンダード・ナンバーでも演ってくれればいうことなしだと思う。
じっさいのチャリートって人にはこれ以上触れないけど、演奏は最近この店で聴いたJAZZの中ではなかなか聴きごたえのあるものだった。
わたしは最近の日本のジャズ・シーンをよく知らないんだけど、店がほぼ満員だったのは彼女の人気によるものかもしれない。
このボーカルを支える、というか彼女と渡り合うトリオのピアニストは、山谷のドヤ街を腹巻にステテコでよたっているタイプの男性。
こういう人がピアニストであることがジャズのおもしろさ(じっさいに腹巻をしてたみたいだぞ)。
残りのベーシストとドラマーはまだ若そうな人で、ベースも快調だし、とくに若手のドラムは元気があって、聴いていても気持ちがいい。
夜は10時に就寝することに決めている品行方正かつ忙しいわたしは、例によって第1ステージしか聴いてこなかった。
このステージの最後の曲では、のりすぎたドラマーを歌手が手で制する場面もあり、これは演出かもしれないけど、いや、熱気に満ちた、じつにJAZZらしい演奏だった。
ということで、いい気分でまた師走の街にちどり足。
こんなふうに日曜日の夜に、ライブハウスでバーボンをかたむけながら音楽を聴いていられるのも、わたしがまだ現役で仕事をしているからだろうなあとつくづく。
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