お店の評価
前項で呉のサントスという店の思い出を書いたけど、それに関連してネットでこの店のことを調べたら、あいもかわらずレストランや料理屋の評価を、個人が勝手に採点するホームページやブログの多いこと。
さすがにけちょんけちょんにけなす評価というのはあまりないみたいだけど、おせじに毛のはえたような評価ばかり。
味にしろ、店の雰囲気、サービスにしろ、その受け取り方は個人さまざまで、誰かが美味しいと思った食事がほかの人にはそうではなかったり、こまかいサービスを期待する人にとってイヤな店でも、わたしみたいにおおざっぱな人間には、その無関心さがむしろ気持ちがいいという場合もある。
だいたい最近の日本国民の中に、ほんとに味のわかる人がどれだけいるのかい。
わたしは吉祥寺駅前にあるちっぽけな中華料理店の、あんかけこってりのモヤシソバが好物なんだけど、そんなことをいったらたいていの人が笑うだろう。
こういうブログの評価を読むと、誰が食ってもそこそこ美味しいと思えるものを美味しいといってるだけのようで物足りない。
しかも評価はとうぜん仮名か無記名という無責任。
以前、週刊朝日に「恨ミシュラン」という企画が載っていたけど、これは辛口の神足、西原両名が本音で店をけなしたりするから、味についての参考にはしないけど、読み物としてはなかなかおもしろかった。
昨日の新聞に、どこかのホテルのレストランに勤めるバイトの女の子が、店にやってきた芸能人のことをツイッターに書いて問題になったという記事があった。
最近の若者の中には、やっていいこととわるいことの区別もつかないのが多いらしいけど、お店の評価なんてのも、ネットで組織的にやっていいものか考えてしまう。
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