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2011年1月15日 (土)

軍人たちの野望

新聞にちょっと気になる記事があった。
中国の次世代ステルス戦闘機の試験飛行のことを、胡錦濤国家主席が知らされてなかったようだとのこと。
新聞でも中国ではシビリアン・コントロールが機能してないんじゃないと書いていたけど、ありうるなあと不安になる。
だいたい胡主席って、最近なんか影がうすいもんな。
そのくせ、中国の軍備が増強なんて記事はここんところしょっちゅうだし。
文民統制が機能してないってことになると、中国の軍隊、軍人はコワイぞー。

改革開放後の中国では、軍人あがりの政治家ではない、民主主義や経済に通じた新しい世代の政治家がようやく台頭してきた。
グローバル化された国際社会で先進国に太刀打ちするのは、軍人あがりの政治家の手にあまるから、これはいい傾向だけど、その一方でそんなテクノクラートになめられてたまるかという勢力も依然として存在するらしい。
まずいことに軍隊という暴力組織(仙石クンにいわせると)をにぎるのは、そういうなめられてたまるかの勢力なのだ。

だいたい中国って国では戦前の軍閥に象徴されるように、各地に軍隊が存在して、それぞれ独立の気概をもっている場合が多かった。
軍隊が中央に従わないのはいまに始まったことではなく、あの天安門事件のときでさえ、北京の軍隊と広州の軍隊は一枚岩ではなかったという説もある。
事件の首謀者らがやすやすと国外に逃亡できたのは、広州軍区に中央の命令をきかなかった勢力があったからだそうだ。

そのていどならまだしも、今回のように勝手にやりたいことを始めると、それが中国の場合は、なんといってもいまや米国に肩をならべようっていう大国だから、ひじょうにコワイことである。
軍隊が政府をさしおいて権力をにぎるという例は、途上国に数えきれないほどあるし、北朝鮮だって実質的に権力をにぎっているのは軍隊だ。
中国はすでに国際協調の枠組みに組みこまれた大国だから、そんな乱暴なことはするまいと思っていたけど、ここんところの状況は軍人たちの野望の萌芽のようにみえる。
軍人が自国の中だけでわがままをいってる分には、他国はひややかに傍観しているだけでいいけど、力をつけた暴力組織が、過去の屈辱的な歴史の意趣返しでも思いたたないという保証はない。
なんだか今回のブログは櫻井よしこさんみたいな論調になってしまった。

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