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2011年2月 1日 (火)

エジプトの政変

エジプトで政変。
他国の国民が自らの意思でやっていることだから、日本人のわたしが口を出すべきことじゃないけど、すくなくともこれまで、この国の政権は日本をはじめとする西側先進国とうまくやってきた。
何年かまえにテロがあったことは知ってるけど、治安もいいし、中東の国の中では欧米人でも安心して旅行のできる国のひとつだから、わたしもいつか行ってみたいと思っていた。
だからムラバク大統領がきちんと公平で、透明性のある政治をしていれば、これほど自体は悪化しなかったのにと愚痴も出てしまう。
ムラバクさん側からいわせれば、新燃岳みたいな活火山状態にある中東で、西側寄りのスタンスを保つのはひじょうにむずかしい、あるていど軍事力を使った抑圧的な政治も必要なのだと、ぼやきのひとつも出るかもしれない。

それにしても心配なのは、指導者さえ変えればよくなると、安易に考える国民が世界中のあちこちに増えていること。
不景気や失業者をいっぺんになくすような政策がそうかんたんに見つからないことを、米国や日本の国民はつくづく知らされたはずだけど、エジプトの場合はどうなのか。
市民と軍隊が暴力を自制していることや、博物館を自発的に結成された自警団が防備しているなんて聞くかぎり、さいわいエジプト国民の理性は保たれているようだけど、かりにムラバクさんが退陣したとしても、新しい指導者が公平で透明性のある民主政治をやれるんだろうか。
エジプトの周辺には混乱と破壊を愛する組織がうようよしているのだ。
わたしの希望は(ちと無責任ながら)エジプトがいつまでも日本人観光客を安全に迎えてほしいということだけなんだけど。

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