マルタ紀行/花の島-1
マルタ紀行の予告に、「この季節のマルタの印象をくつがえすものかもしれません」 という写真を添付したけど、それは雨の多いはずのマルタが晴天だったという意味じゃない。
じつは出発まえにネットを駆使して、マルタの情報、写真などを集めたんだけど、古い街並みや教会の写真はたくさん見つかったものの、郊外や野山の写真はあまりなかった。
それで、まあ冬のさなかの旅ではあるし、マルタも日本と同じように緑の乏しい、うら枯れた景色ばっかりなんだろうと思っていたわけ。
ところが現実のマルタは予想をくつがえす花がいっぱいの島だった。 冒頭の 「印象をくつがえすものかも」 というのはこのことなのである。
この季節のマルタでいちばん目立つのは、黄色い、日本でいうところのカタバミの仲間で、日本のそれが地表すれすれにピンクや黄色の花の群落をつくるのに対し、マルタのカタバミは長い柄の先に花をつける。
この花は、日中でも日かげにあるときはがっくりうなだれていて、陽があたるとしゃっきりするところがユニーク。
葉はハートの切れ込みが深く、わたしにはどこかマルタ航空の飛行機のしっぽに描かれているクサビ十字の紋章を連想させた。 あっちは十字、こっちは三つ葉だけど。
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