マルタ紀行/自動車
マルタには自動車産業がない。
とうぜん走っている車はぜんぶ外国からの輸入車だ。
ただ、ネコバスで知られる路線バスなんか、あれはエンジンだけどこかから輸入して、ボディはマルタで架装したのかもしれないななんて、個人的には考えている。
というのはマルタの路線バスがあまりに時代を超越していて、いまどきEUのどこにもネコバスなんか作っている国はなさそうだから。
この国では造船が主要産業らしいから、その気になればバスのボディぐらい作れるんじゃないか。
バスは後まわしにして。
マルタで自家用車がどのていど普及しているのかしらないけど、いちばん多いのはプジョーやフィアット、ゴルフといったフランス、イタリア、ドイツなど欧州の小型車。
車ばかり見ていたわけじゃないから、この国の車事情について断言するのはちと危険だけど、もちろん世界を席巻する日本車も多いようである。
そんなマルタで見かけた車の写真をならべる。
上からプジョー、日本でももはや大衆車のBMW、究極のミニカーであるスマート。
小さな島ではスマートなんか便利だと思うけど、その一方で大家族主義とは相いれないような気もする。
つぎは欧州産のフォードが2種。 米国産の大型車はあまりないようだ。
いくらおとなりの国の車といっても、そもそも高速道路がないし、時速300キロも出る車ではどこへ行くにも 10分以内に着いてしまう国だから、格差社会の象徴のようなフェラーリやランボルギーニはないみたい。
欧州産の最後は英国のタクシー仕様車だけど、これは道路ぎわに放置されていたもので、現在は使われていないようだった。
つぎに日本車だけど、トヨタ、ホンダ、ニッサンの作業車、そしてなぜか人気のあるスズキが2台、スバル。
道路がせまくて坂道の多いマルタでは小型の四駆が人気があるのは当然かも。
ジムニーの前にはプリウスがいる。 のんびりしたマルタでも省エネに積極的な考えをもつ人はいるらしい。
日本ではそうとうに古いスバルの後ろにいるバンも、日本でよく見かけるハイエースかなんかで、この写真だけ見たら日本のどこかの街角とまちがえそう。
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