マルタ紀行/夜の街
マルサシュロックのオプションからもどり、夜になってまた散歩に出た。
予備知識によるとマルタにはビーチ (砂浜) がほとんどないそうである。
ところがウェスティンホテルのまえを海にそって北上すると、その先のセントジョージズ湾のとっつきに、まあまあの大きさのビーチがあった (上の写真)。
夜だったので真夏のようすが想像しにくいけど、ダイビングショップや遊園地など、いろいろ娯楽施設もそろっていて、海水浴場としてにぎやかになりそうなところである。
反面、わりあい大衆向きの砂浜のように思えたから、あまり優雅なリゾートを期待するとちょっとがっかりするかもしれない。
ビーチを横目に見ながらさらに歩くと、この近くに大きなショッピングセンターがある。
わたしはマルタに買い物に来たわけじゃないから、ちょっとのぞいただけで出てきたけど、日本でもどこにでもある近代的なショッピングモールだった。
そろそろホテルにもどろうと、近道を通ってホテルへ帰ろうとしたら、そのあたりの通りにピンクや紫のネオンがきらめき、ぴっちりしたジーンズの若い娘がたむろしていて、いくらかひわいな雰囲気があった。
おお、これはひょっとするとナニかなと思う。
タイのプーケットなんかに行くと、あそこも観光立国だから、あらゆる観光客の欲望に応えるために、あらゆる欲望発散のための道具立てをそろえた歓楽街がある。
マルタにそういうものがあってもおかしくないではないか。
ただしマルタの場合は、娼婦が立っているわけでもないし、飾り窓があるわけでもない。 オカマが微笑みかけてくるわけでもない。
タイのプーケットはそういうサービスが過剰すぎて、それはそれで人間観察のいい教材になるくらいだけど、それに比べればこちらは健全すぎてもの足りないくらいだ。
ディスコやカフェ、ゲームセンターの前にたむろしている若い娘たちが、そのすじの女性なのか、たんなる観光客なのかわたしには判別できなかった。
だいたい昨今の娘たちは、渋谷あたりだって、娼婦なのか女子高生なのかわからないのが多いから。
わたしの見たものがマルタの歓楽街とすれば、きわめて健全な歓楽街である。
わたしはマルタの夜の探求者ではないから、すべてを見てきたわけじゃないので、よく探せばほかにもっと派手な歓楽街があるのかもしれないけど、そういうものがあるとすれば外資系ホテルが乱立するセント・ジュリアン地区が第一候補だろうから、あんがいこれがマルタ最大の歓楽街かもしれないとも思う。
ま、いずれにしてもあまり期待しないこった。
いちばん下の写真はこのあたりにあったネット・カフェ。 雰囲気は 「時計じかけのオレンジ」 のミルクバーみたいだな。
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