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2011年3月18日 (金)

マルタ紀行/トマト

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西洋料理のニガ手なわたしだけど、マルタに自信をもってお薦めできる食べものがあった。
いやいや、海鮮料理じゃない。 地中海産マグロでもない。
そのへんの八百屋で買ったトマトである。
歓楽街?を一巡したあと、ヒルトンのまえのロータリーわきにあった八百屋でトマトを買ってもどってきた。

わたしは野菜が好きで、外国に行くときはわざわざ塩の小瓶をもっていく。
野菜といってもキャベツのようなややこしい形のものは、途上国ではまだ畑に人糞をまくところがあるので薦められないけど、トマトなら水でさっと洗うだけで食べられる。
そういうわけであっちこっち出かけて、八百屋があるとたいていトマトを買う。
こういうトマトはレストランで変に加工されたものよりも、塩をふって、生でがぶりとやるのがいちばんだ。

日本人は果物の品種改良については世界一の腕まえを持っているけど、野菜については生産の効率性、見てくれのほうにばかり目がいって、味のほうがおろそかになっているように思う。
トマトなんかその最たるもので、スーパーで売られているトマトは水っぽいだけである。
マルタのトマトは、みてくれはよくないけど、まさしくわたしが子供のころに食べた太陽の匂いのするトマトだった。
日本のお父さんお母さんにいっておく。
本物のトマトの味を知らない子供がいたら、それを教えてやるいい機会だ、マルタってところは。

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