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2011年3月18日 (金)

出動

これは戦争だ。
といったのは防衛庁、いや、防衛省の幹部。(スイマセン、人間が古いもんで)
ジャパン・シンドロームになりかねない福島原発の話だけど、やはり最後に頼りになるのは自衛隊である。
朝日新聞もそう書いているからまちがいない。

これは軍事機密かもしれないから、軽々にふれるのはナンだけど、わたしは海上自衛隊にいたことがあって、自衛隊が放射能汚染の対応訓練もしょっちゅうやっていることを知っている。
今回みたいな災難について、もっとも多くのノウハウ、そして対応能力を持っている組織は自衛隊以外にないのである。

この国では文民統制の文民のほうがはなはだ頼りないので、自衛隊が文民をさしおいて独自に軍備をみがいていることはうすうす知っていた。
それじゃヤバいんじゃないのという人がいるかもしれないけど、日本の自衛隊は常識をわきまえているから、革命や権力奪取なんてことにはならないと思う。
その文民さんから暴力組織なんて暴言をはかれた自衛隊が、いまこそ正義の味方であることを証明しようと、玉砕覚悟で闘っていることについては、ずうっと昔に自衛隊にいただけのわたしにも、遠くの遠くの親戚の活躍を見ているみたいで晴れがましい。

災害地では退役自衛官の非常召集も始まっているらしい。
わたしが乞われればもちろん応ずるつもりだけど、でもわたし、自衛隊の最新のライフルなんか撃ったことがないしなあ。
と案じていたけど、原発相手にライフルを撃つ必要はないか。
ここはもうお国のためだ。
かって聴いた自衛官哀歌という歌の中に、『二等海士とは、平時においては艦の防舷物となり、戦時においては士官の弾よけになる』なんて歌詞があったけど、わたしだってガス探知のカナリアぐらいには役にたつんじゃないか。

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