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2011年3月12日 (土)

ツクシンボウ

423

人間というのは悲しいものである。
災害大国に住んでいるからといって、いつくるかわからないものにいちいち対応しちゃいられない。
いつかは噴火するだろう、いつかは土砂が崩れるだろう、いつかは大津波が押し寄せるだろうと心得てはいても、やはり火山のふもとに住み、崖の下に家を作り、海岸で暮らすのである。
大震災で亡くなった人には気のドクだなあと思いつつも、わたしはやはり散歩にいく。
そんなのんきな生活にいくらか罪の意識がないでもないけど、まわりを見ればやはりテニスに興じている人たちもいる。
東京に住む人の大半にとって、震災は遠い世界のできごとらしい。
足もとに今年はじめてのツクシンボウを発見した。
自然界にとって人間の消滅などほとんど気にする必要のないものなのだ。
もうすぐサクラも咲くだろう。例年とまったく変わらないままに。

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