マルタ紀行/アッパーバラッカ・ガーデン
シベラス半島の先端部分をしめるヴァレッタは、長いほうが 1キロ、せまいほうは600メートル程度のは小さい街だから、10分か20分も歩けばたいてい海岸につきあたってしまう。
こんな調子だから、半日も歩けば聖ヨハネ大聖堂や騎士団長の宮殿をふくめて、市街地のほとんどを見てまわれてしまうだろう。
市内は中国のいにしえの王城や奈良の平城京、あるいは東京の錦糸町あたりのように、道路が碁盤の目のように縦横にはしっているから迷いようがない。
街の中心をつらぬく朱雀大路 (メインストリート) はかなり広いけど、裏に入ると道路はひじょうにせまくて起伏もある。 したがって観光バスは進入禁止だけど、市内にはふつうに生活している市民もいるので、自家用車はおかまいなしに入ってくる。
この日はなにかお祭りの最中なのか、通りにリボンの飾り物やのぼりが掲げられていて、それが写真を撮るのにちょっと目ざわりだった。
ガイドさんに率いられて、まずアッパーバラッカ・カーデンという展望台に行く。
ガーデンという通り、きれいに敷きつめられたタイルの庭園に、アーチ型にくりぬかれた壁がそびえ、あちこちにベンチも置かれて、なかなか気持ちのいい公園だ。
ネットでマルタについて調べているとき、同じ場所から撮った写真をいくつも見つけたけど、これがここから撮ったもので、ヴァレッタにきた観光客なら誰でもかならず訪れる観光ポイントなのである。
ここからは前日に訪れたスリーシティーズの要塞が目の前に見える。
見晴らしは2段になっていて、写真なんかでみるとすぐ下の広場に大砲がならんでいるはずだけど、この日はなにかの作業中で、ブルドーザーが土を堀り返していた。
ここで撮られた写真には、いつも手前の海に停泊中の貨物船が写っていることが多い。
この日もちゃんと貨物船が停まっていた。
なにもないと殺風景であると、マルタ観光局が素人カメラマンのためにやとった船かもしれないが、どうせなら帆船にしてほしかった。
帆船にオスマントルコの軍勢でも乗せれば、これはディズニーランドになってしまう。
景色がいいというほかに取り柄のないところだから、またここで撮った写真をずらりとならべる。
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