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2011年4月24日 (日)

からくり

よく、むやみに外国の制度やシステムを礼賛する人がいる。
一例をあげると、英国のタクシーはひじょうに素晴らしいということがある。
これは事実らしいけど、ロンドンのタクシー運転手はどんな場所でも知らないところはないらしい。
それにひきかえ日本のタクシーは、あれはナンダということになる。
でもちょっと待ってほしいんだけどね。

そんなに英国のタクシーが優秀なら、その資格試験はとっても厳しいんだろうなあ。
ロンドンでタクシーの運転手になるのは、上級国家公務員になるくらいむずかしいのかもしれない。
そんなにむずかしい試験をパスしたくらいだから、さぞかしロンドンのタクシー運転手の収入はいいんだろうなあ。
もちろん試験が厳しければタクシーも少ないはずで、そうなれば個々のタクシーの稼ぎがいいのは当然だけど、日本でこれと同じことをしたらどうなるか。
金曜日の夜や雨の日なんか、乗り場に延々と客がならぶことにならないか。
迷惑をこうむるのはいったい誰なのか。
英国のタクシーは優秀だとほめる人は、そういう点もきちんと説明してほしい。

こんなことを書いたのは今回の原発事故を見ていて、ふと思ったことがあるからである。
事故のあと、あっちこっちでドイツが比較に出されることが多い。
ドイツでは原発の数が日本と比較にならないくらい少ない。
ウィキペディアによると、日本は原発の数が、建設中、計画中のものも含めれば69、ドイツは17だそうだ。
しかも今回の日本の事故を受けて、原発推進派のメルケルさんは方針を変更、どっちかというと原発を減らそうって考えになったとか。

わたしも気になったんだけど、日本とドイツは同じ自由主義国で、先進国としても同じていどのレベル、ポルシェやベンツを持ち出すまでもなく、技術大国としても似ている点が多い。
ドイツで原発を減らせるなら日本でもできるんじゃないか。
あちらが17基で間に合っているなら、日本だって10基ぐらいでやっていけるんじゃないか。
そう思ったけど、ドイツを比較に出そうって人にかぎって、じっさいにドイツがどうやって電力をやりくりしているのか、そんな肝心なことにはふれない人が多い。
いくらがんばったって無い袖はふれないのだから、どこかにカラクリがあるはずなのである。

こういうことはマスコミにもきちんと説明する責任があるはずだけど、うちでとっている朝日新聞を読んでいるかぎりでは、なかなかそんなことはわからない。
ちなみにこのカラクリについては、ネットで調べるとあるていど見当はつく。
ついでにメルケルさんの方針転換についてもちと疑問符がつく。
言えるのは、現実はキビシイってことのようである。

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