マルタ紀行/タコ料理
ホテルにもどり、この晩は近所のレストランで食事をすることにした。
英語ばっかりのメニューをながめたら、オクトパスという文字が見つかった。
オクトパスがタコのことであることは、英語の苦手なわたしにもなんとかわかったから、こいつを注文してみた。
ふだんのわたしもタコ刺しなんか好きだから、これは食文化の比較研究になるかもしれない。
出てきたのは足まで含めてげんこつぐらいの大きさのタコを、なんと表現したらいいか、ボイルしてミートソースをまぶしたとでもいいか。
こいつが2コ、お皿の上にひっくり返って出てきた。
見本でも置いてあればけっして注文しなかったと思うけど、出てきてしまったものは食べざるを得ない。 さいわいなことにわたしは好きキライはあっても、海産物ならホヤでもナマコでも、たいていのものが食べられる男である。
ナイフで足をばらばらにして、フォークで食べた。
食べづらいけど味はまあまあ。 2コとも残さず食べてしまったから、まあまあ以上だったかもしれない。
でもやはり日本人のわたしはタコ刺しのほうが好きである。
タコを食べているわたしを、店のウエイターがちらりちらりと観察しているのがわかった。
なんとなく日本代表になったみたいで、責任を感じてしまう。
しかし、この晩のわたしが盛大にチップを払ったと思ってはいけないのである。
※タコの写真がないから、お店の写真を 1枚だけ。
人間が写ってないからほんとにマルタかいといわれそうだけど、けっして西麻布あたりのお店の写真でごまかそうっていうつもりじゃありません。
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