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2011年4月 6日 (水)

マルタ紀行/スリーマ

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フェリーに乗って、着いたヴァレッタの対岸がスリーマという町のある半島である。
いちばん上の写真はフェリーから見たスリーマ。
そのつぎはフェリー桟橋の近くに待機するタクシーの群れ。 みんなベンツ。

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フェリー桟橋のあたりもにぎやかだけど、ここから 10分ばかり歩いてひと山越えると、セント・ジュリアン側の海岸に出る。
海岸に出ると、あとはわたしの泊まっているホテルまで、せいぜい2キロか3キロなので、歩くのにちょうどいい距離だ。
しかも、この海岸ぞいにはタイルが敷きつめられた遊歩道が完備していて、とちゅうに公園があり、遊戯施設があり、トイレもあるので、家族連れの人、のんびり散策する人、あるいは健康志向でジョギングがかかせないなんて人にもってこいのところなのである。

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そんな遊歩道をぶらぶら歩いて、海辺のスタンド・カフェで休憩した。
コーラを飲みながら、まわりの人たちを観察してみる。
女性にあまり美人がいないなと思う。
美人がいないどころか、老いも若きもやたらに太った人が多い。
外国の女優さんはスマートだけど、これじゃスマートというだけでりっぱに女優の資格になるんじゃないか。
そんなことを考えていたら、目の前を小錦みたいに太った男性がどたどたとジョギングしてきたから、彼のりっぱな体型をじっとながめた。
わたしが立ち上がって出かけようとすると、彼は後ろからどたどたと追い越していった。
しばらく歩くと、また前方から彼がどたどたと走ってくるのに出会った。
さすがにこのころはお互いに親近感が湧いていて、彼がにやりと目くばせをしたので、わたしもにやり。
それっきりだったけど、なんか国際的な友情を結んだような気がしてしまう。

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スリーマは新しいリゾートなので、夏になればカンヌやニースのように水着の美女が闊歩するのではないだろうか。
海岸は砂浜ではないけど、水はとてもきれいだし、あちこちに岩場が平らに切り開かれて、そういうところで昼寝をしているアベックなどもいたから、海水浴も可能なんじゃないか。
そう思っていたら、ある場所に 「流れが強いので危険」 という看板が出ていた。 ザンネン。
でも水着の美女というのは、たいていは泳ぐつもりで水着を着ているわけじゃあるまい。
とちゅうにはプールもあり、日本の女子高のように目隠しなんて野暮なことはしてないから、夏にまた再訪しようかなんてけしからんことを考えてしまう。

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