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2011年4月23日 (土)

田原サン

今朝の新聞に田原総一郎サンが 「首相に失望」 という記事を寄せていた。
このブログ前項のわたしの意見にガチンコする記事だ。
わたしは田原サンにうらみも不満もあるわけじゃないけど、対立する部分を吟味してみる。

田原サンも当初は、前代未聞の大震災という非常事態では、与野党の連立内閣を組んで、とりあえず首相は菅クンでもかまわないと考えていたそうだ。
ところが菅クンのこれまでの振る舞いをみているとと記事は続き、たいした目的もなく災害の現場に飛び、東電に出向いて怒鳴りつけたりするのは組織のリーダーといえないと書く。

こういう論調は以前からあった。
混乱している最中に首相にやってこられては現場がメイワク、そんな余裕があったら官邸で指揮にあたれってことは週刊新潮も書いていたけど、なにしろ新潮の書くことだから、首相が官邸に引っ込んでいたら、なぜ現場に行かないのかと正反対のことを書いたに決まってる。

わたしは指揮官が現場に行くことは大切なことだと思っている。
米国大統領もときどき、抜き打ちに最前線を訪問して兵士を鼓舞しているではないか。
現場に行かなければ見えないものもあるだろうし、国をあげて被災地を支援しているという姿勢を示すことにもなるだろう。
官邸に閉じこもっているよりよっぽどいい。
だいたいテロの標的になっている国じゃあるまいし、天皇の行幸みたいに迎えるほうが大騒ぎするほうがおかしいと、そういうことは菅クン自身も言っていた。

職員の撤退なんか考えていた東電を怒鳴りつけたことも、こちとら溜飲が下がる思いがして、なかなか気持ちイイことである。
これは民主党の菅クンだからできたことで、自民党のセンセイが怒鳴っても、アンタだっていっしょになって原発を推進してきたんでしょと、東電から逆ねじをくらうのがオチ。

田原サンの記事は、首相の個人プレーが目に余るなんて続く。
民主党議員を信用しないから信用もされないと書く。
しかし、これはいまに始まったことじゃない。
寄りあい所帯の民主党では、震災以前から内部のごたごたばかりで、民主党議員の中にも首相をよくいわない人間はたくさんいるから、そんなことをいまさら言ったって仕方がないのである。
むしろわたしは菅クンの独断専行ぶりを、このさいだけは好ましく思っているほうだ。

原発事故の記事を読むと、被災地とよく話し合って民主的にとか、もっと情報を早く公開しろなんて論調が目立つけど、民主的に話し合っていたら、対策を実行するまでに1年も2年もかかるんじゃないか。
そんなものがこの緊急を要する非常時になんの役に立つのか。
与野党とも党利党略にかまけているのはケシカランと思うけど、被害対策や復興政策については、かまわないから首相の一存でどんどん進めてしまえってのがわたしのスタンス。
つまりロシアのプーチン流だな。
もちろん間違いや失敗もあるだろうけど、誰がやったってスムースに出来るはずないんだから、そのつど修正していけばいいのである。
そういえば田原サンの記事でも、首相は辞めちまえって書いてあるのに、じゃ誰がつぎの首相にふさわしいかってことは書いてなかったゾ。

菅クン抜きの連立体制なんか画策していたら、また党利党略が先行して、被災地の住民が長時間ほうっておかれることは必至。
はっきりいうけど、いまの政治家の中に菅クンよりも絶対にマシなんて人物はひとりもいないのだから、ここで首相に辞めろといってる田原サンは、そのまま党利党略の政争に加担しているのとおんなじである。

昨今のマスコミ記事、専門家、批評家の発言について、世間とは異なるわたしの言い分がたくさんあるけど、今回はここまで。

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