マルタ紀行/カルメル会の教会
半島のとっつきから移動し、フェリー乗り場を確認したあと、ふたたびヴァレッタ市内へもどる。
フェリー乗り場からすぐ目のまえに、イスタンプールの巨大モスクのような丸屋根をもった寺院が見えるので、それを見物していくつもり。
この特徴のある寺院は、マルタ島の写真によく登場するのに、観光コースに含まれてない。
それはなぜだろうという疑問があったのである。
なにしろ目の前だから道をまちがえようがない。
そう思ったのがいけなかった。
坂道の石段を登り、建物が軒を接するせまい通りを歩いて、このへんのはずだと思って行ってみたところに、あれほど目立つ丸屋根が見当たらない。
つまり建物が入り組んでいるので、ま下に行くとかえって見えなくなってしまうのである。
のんべんだらりんと歩いていたわたしもイケナイけど。
ぐるりとそのあたりを一周してようやくたどりついた寺院だけど、遠目には派手なくせに、近くで見ると地味な建物である。
観光客などひとりもやってこない。
ここの内部の写真を撮り、見学記を書けば、ひょっとすると本邦初公開になるんではないかと期待をして、入口の前で中をうかがっていたら、後ろからきた紳士がさっさと入っていった。
わたしも続いて入っていこうとしたら、くだんの紳士は入ってすぐのフロアで、床にひざをついて正しい礼拝の姿勢をとっている。
とても真似できそうにないので、とうとう入ってみるのをやめてしまった。
わたしはこの旅に出発するまえにマルタの事前調査をして、この寺院はカルメル会の教会であるということを知っていた。
しかしカルメルだかカラメルだか知らないけど、無神論者のわたしにはそれ以上のことはわからない。
ウィキべディアに記述があるので、興味のある人はそれを見るヨロシである。
※いちばん下の写真はカルメル教会の下の通りで撮ったものだけど、お母さんと息子か、姉と弟なのか、男女の2人連れが戸締りをしてこれから出かけようというところ。
いったい何屋さんなのかね、この家は。
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