ブラック・スワン
とってもイヤらしい映画だというので、期待して観てきました、「ブラック・スワン」。
いやらしいところもあったけど、これがあの「レオン」の美少女かっていうナタリー・ポートマンが、歳相応のおばさんになっていたにはガッカリ。
かたき役の不良娘のほうがよっぽどわたしの好みなんだけどね。
もうこれだけ読んだだけで、まじめな映画ファンにそっぽを向かれそうな映画評だけど、最近の陰鬱な映画、ユーモア欠如の映画に、ワタシ、へきえきしているもんで。
この映画については、最初のうちはマザコンで自傷癖のある娘が、バレエを通して自我にめざめるという深遠な内容の映画かと思い、観終わったあとは、まあ、よくできた部類のホラー映画じゃないかと思うようになった。
一件落着してもなんかすっきりしない。
古い映画ファンの当方としては、ビリー・ワイルダーの喜劇作品みたいに、観たあと、じつに幸福な気分にさせられる映画を観たいと思うのだけど、当節はなかなかそういう映画に出会えないものである。
いっしょに映画館に行った知り合いが、ナタリー・ポートマンは偉いという。
女優なのにバレエまで習っちゃってというから、映画の実情にくわしい当方としては、ああいうのはね。
顔が見える部分だけ本人がやって、それ以外の場面、足先なんかは本職のダンサーがやってんだよと余計なことをいう。
映画の中で白鳥の王女が黒鳥に変化するところがあり、これなんかあきらかにCG (コンピューター・グラフィック) だから、ひょっとすると顔の見える場面もすべてCGかもしれない。
まさかそんなことはないと思うけど、即席のダンサーにつとまるくらいなら、本職はみんな失業じゃないかって気分もあるからねえ。
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