大バカ者である
日本でゆいいつの青い眼の土建屋社長さんだった山口スティーブさんのことは、どこかで書いたことがあるような気がするけど、今朝の朝日新聞のおまけ誌面にまた彼の記事が出ていた。
この人はもともとはアメリカ人だけど、日本人女性と結婚して日本国籍を取り、彼女の父親の建設会社をひきついだ人である。
ところが小泉首相の改革の影響で会社が倒産してしまった。
彼は外国人であっただけに、政治についても外から冷静に見つめることができたようで、そのおりにこんな発言をしている。
『悲しいことだけど、だからといってコイズミを恨むことはできない』
『(談合や公共事業に依存するような)日本の建設会社の経営方法は、いつか行き詰まり破たんするに決まっていた』
本心でこう思っている人は、日本人のなかにもけっこうたくさんいたと思うけど、あいにく新聞やメディアに登場するのはもっと単純な人たちばかりだ。
小泉がわるい。あいつが改革なんかやったから日本は不幸になった。
政治家や有名な評論家のなかにもそういうことをいう人がいる。
現状のままではいつか行き詰る。
だから、とにかく何かを変えてみようというのはまっとうな政治感覚で、日本にはそんな政策にすら踏み切れない保守的な政治家が多いのだ。
新しい政策が吉と出るか凶と出るかは誰にもわからないのだから、結果だけ見て政治家を責めるのは大バカ者であると、わたしは断言してしまう。
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