屋久島の事情
なんかブログのネタはないかと新聞に目を通していたら、ありました。
朝刊に 「ニュースがわからん!」 というQ&Aコーナーがあって、屋久島で増えすぎた観光客を規制する提案が町議会に出されたところ、観光業への打撃を理由に否決されたという記事。
自称ナチュラリストのわたしとしては、こういう事件こそおおいに騒がなければいけない。
否決の理由というのが
『規制をすると年間9千人が枠からはみ出し、宿泊費やガイド料など2億3千万円以上の損失が出る』 からだそうだ。
ということは、屋久島を訪れる観光客はひとり平均2万5千円ぐらい使うってことだね。
なんでもむかし (2000年)、屋久島を訪れる観光客は2万9千人ぐらいだったのが、2010年は9万人になったんだそうだ。
その9万人のうち、9千人が来なくなると大打撃だっていいたいらしい。
ちょっと欲が深すぎるんでないの。
屋久島みたいな小さな島で、観光客9万人が8万人になるってことがそれほど打撃なのかい。
もともとは3万人ぐらいだったのなら、4万、5万でもオンの字と思えないのかしらねえ。
貴重な自然が理由で世界遺産に選ばれて、おかげで観光客が激増したのなら、その自然を守ることが第一で、町の収入の1/9が減るからなんてことはつぎのつぎの問題だって考えてくんないものかねえ。
規制なんかあると屋久杉を見たいって人には不便になるかもしれないけど、そのかわりハイヒールやスカートで登山しようなんて人はいなくなって、ほんとうに屋久島が見たい、屋久杉が見たいって人にはかえって便がよくなるかもしれないゾ。
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コメント
自分の財布を第一に考える、
やっぱり、なさけないなあ~。
自分の住む島に愛情がないのかも。
投稿: タマ | 2011年7月17日 (日) 08時38分
ま、島には島の事情があるのかも。
いちどおいしい体験をしちゃうと、人間てのはなかなかそのレベルを落とせないからねえ。
原発だって、地元の行政はなかなか要らんとはいえないものなあ。
投稿: | 2011年7月18日 (月) 03時09分