辺境の映画
注文してあるパソコンがいつになっても届かないので、今日はヒマつぶしに録画してあった映画を観た。
ここんところNHKのBSは、世界の辺境みたいなところの映画特集で、具体的にいうと前々項でとりあげた 「幸福の赤いバス」 はレバノンの映画、「運動靴と赤い金魚」 はイラン、「天空の草原のナンサ」 はモンゴル、「チベットの女イシの生涯」 はチベット、「胡同 (フートン) のひまわり」は中国の北京が舞台である。
厳密にいうと、この中にいまでも辺境といえるような国はひとつもないけど、日本人からみるとなんとなく辺境みたいな国ばかりだ。
「胡同のひまわり」 には毛沢東や紅衛兵が盛んだった、まだ改革開放以前の中国も出てくるので、これもまだ発展以前の国の映画といっていいんじゃないか。
わたしは世界の現状についておおいに関心があるほうだから、こういう映画を観ていると、内容もさることながら、背景の風景、建物の様式、人々の服装だとか、走っている車のメーカーなんかに目がいってしまう。
どの映画も最近のアメリカ映画みたいなせせこましいものではないので、ゆったりと観ていられる点は同じ。
中には感心できない映画もあったけど、そんな映画でさえ、観るべきところは多い。
イランの小学校じゃ小さい女の子もみんな肌をみせない制服だとか、お、レバノンにもトヨタのヴィッツが走ってらあ。 へえ、モンゴルにもヤク (毛牛) がいるんだねえ。 おっ、チベットの病院にも点滴があるじゃないかなんて、物語に関係ない部分がやたらにおもしろい。
チベットの映画なんか、これは過去と現代が交互にあらわれる映画なので、とうとうパソコンまで出てきてしまった。
じつはわたしは中国の青海省などを旅したことがあって、田舎の小さな町にもネット・カフェがあることぐらい知っているし、どっちかというと世界各地の事情にはくわしいほうだと思っているんだけど、それでもチベットにパソコンというといささかの感慨アリ。
みんなグローバル化されてんだねえと、こうした映画によって世界の現状を知るのは楽しいことである。
ところで待てど暮らせどわたしのパソコンは届かない。
待ちくたびれて夕方ひと眠りしたら、どうやらそのあいだに宅配が来たようで、ドアに不在連絡票がはさんであった。
ドアのチャイムぐらい鳴らせよ、おい。
そういうわけで今日はとうとうパソコンをセットすることもできません。
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投稿: RIGGS21Georgina | 2011年7月 3日 (日) 01時27分