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2011年7月 4日 (月)

ヤマカガシ

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ようやく新しいパソコンでブログ用の画像を処理できるようになり、待機中だっためずらしい写真をアップできるようになった。
あまり気持ちのいい写真じゃないかもしれないけど。

先日、散歩をしていたら、ネコが川岸のコンクリートの間をうかがっていた。
なにかいるのかなと近づいてみたら、一匹のヤマカガシが頭かくして尻かくさずの状態。
わが家の近所で見かけるのはほとんどシマヘビで、ヤマカガシはめずらしい。
体表に赤い斑点をちらしたなかなかきれいなヘビである。

このままほうっておいたらネコとヘビの死闘が始まるかと思ったけど、わたしの視線を気かにしたのか、そのうちネコはどこかへ行ってしまった。
残念。コブラ対マングースなみの迫力のあるドキュメンタリーが撮れるかもしれなかったのに。

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ヤマカガシはじっとしていて動かない。
いくらか短気の気のあるわたしは、相手が行動を起こしてくれないとつまらないというので、尻尾をひっぱってみた。
ヘビというのは大変である。
なにしろ頭と尻尾がだいぶ離れているうえに、体がくねくねと曲がっているから、せまいところに入りこんでいるときなど、誰かがうしろのほうでちょっかいを出しているなと思っても、ふりむいてすぐに尻尾のあたりを確認するわけにいかない。
ようやくわたしを確認したやっこさん、そろりそろりと尻尾をひっこめて、不安そうな顔でこちらを見る。
なにしろ、ネコやヘビ以上に残忍なのが人間という動物である。
中国なんかではヘビはザルに入れられてひと山いくらで売られているくらいだ。

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しかしわたしはヘビを食べるほど残忍なほうではないから、ちょっかいはほどほどでやめておいた。
やめてよかった。
あとでネットで確認したらヤマカガシは毒ヘビだという。
こいつの毒は血液の凝固をさまたげるというから、最近流行りの、血液をさらさらにするっていうサプリメントに使えるんじゃないか。

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